【恐慌転落人生】34.過労死寸前!のある居酒屋「正社員」(4)

イーグルヒット管理者
(2012年2月23日 19:52) |

本コーナーは、恐慌の現実を前に人生転落を余儀なくされた実話に基づくケーススタディある。

 

第4話.休みなしの殺人労働

 

雇用形態は「正社員」だが、週に6日、15時間労働が当たり前の過重労働の坂間俊夫氏(25歳)。2年前からある大手居酒屋チェーンで副店長として働いている。しかし、雇用形態だけは「正社員」であるが、実態は非正規労働者と変わらない現実に苦悩する毎日を送っている。

リーマンショック、派遣切りの惨状を見て、「正社員でなければ・・・」と、2年前にいまの居酒屋チェーン店の経営会社に入社したが、同期入社の相次ぐ退社とリストラ。

 

一日15時間を超える過重労働と、週に1日の休み。ところが、中生200円、ハイボール150円という価格破壊の激安居酒屋を売りにしているため、このご時勢でも客足は増える一方。常時、アルバイトの募集をしているが、最低賃金レベルの810円。なかなか人は集まらない。

 

それはそうだろう。午後4時のオープン前から行列ができて、客は常時ほぼ満席のフル稼働。1時間働いただけでクタクタになり、現場で倒れるアルバイトも続出する殺人労働。アルバイトで3日以上続くケースは全体の20%にも満たない。

当然ながら、そのツケは「正社員」の従業員が背負うことになる。

 

先日の朝礼では、エリアマネジャーが管轄エリアの正社員を集め、こう檄を飛ばした。

KAROUSI0222.jpg「本部ではみなさんの負担軽減を考慮し、アルバイトの雇用に現在、注力中です。それまでは強制はしませんが、休み返上の気持ちで頑張っていただきたい。一部上層部の間では、正社員の契約社員化の動きもあるのですが、われわれはあなた方の正社員としての雇用を守りたい。そのためにも数字が必要なのです」

 

以前なら、坂間氏も「正社員としての雇用を守りたい」の言葉に、ピーンと背筋が伸びたものだ。

しかし、最近では、こう思うことが多くなった。「アルバイトなどの非正規はいいな。いつでも簡単に辞められる・・・」

 

正社員という身分のエサにまんまと釣られてしまった自分を悔いることが多くなった。

                                          (つづく)

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